フォーミュラE 東京E-Prix 2025
東京都・有明エリア、2025年5月17日〜5月18日

こんにちは。電動モータースポーツを専門に取材している自動車ジャーナリストの吉村健太です。この記事では、2025年に東京で開催されるフォーミュラEの魅力と観戦ポイントを、初心者にも丁寧に紹介します。市街地で繰り広げられる静かで熱いバトルのすべてを、現地目線で詳しくお届けします。

フォーミュラEとは?FIA公式の電動レースシリーズ
電動シングルシーターの最高峰カテゴリー
フォーミュラEは、FIA(国際自動車連盟)が主催する電動モーターによるシングルシーターの世界選手権です。ガソリン車ではなく完全電動車両で行われるこのレースは、持続可能性と都市型スポーツの融合を象徴しています。
都市型サーキットの魅力
F1と異なり、フォーミュラEは都市の中心部に仮設された特設コースで行われるため、アクセス性が高く、都市文化と融合したイベントとなっています。F1日本グランプリ2025のような伝統的サーキットとは異なる魅力を持っています。
東京E-Prix 2025の開催日程と概要
開催スケジュール
東京E-Prixは2025年3月29日(土)に開催される予定で、当日はプラクティス、予選、決勝が1日で完結するスケジュールです。雨天時も原則開催されるため、全天候型イベントとしての側面も持ちます。
東京湾岸のコース概要
会場は東京都江東区・有明周辺の市街地を使用したレイアウトで、有明アリーナや東京ビッグサイト周辺がコースの一部となります。FIVB女子ネーションズリーグ2025 日本ラウンドと同じエリアで、国際イベントのハブとして注目を集めています。

開催地・東京市街地サーキットの特徴
コースの技術的特徴
全長約2.5km、13のコーナーから構成されるテクニカルな市街地コースで、低速〜中速域のブレーキングと加速が繰り返されます。路面の変化やセクターごとの舗装条件の違いがマシンの性能とドライバーの技術を試します。
観戦環境と都市との融合
高層ビル群を背景に展開されるレースは、都市生活とスポーツが共存する独特の雰囲気を生み出します。観戦エリアには大型モニター、屋台村、体験ブースが設けられ、誰でも楽しめるエンタメ空間が広がります。
参加チーム・マシン・エンジン一覧(表)
チーム名 | 主なドライバー | パワートレインサプライヤー | 昨年成績 |
TAG Heuerポルシェ | パスカル・ウェーレイン/アントニオ・フェリックス・ダ・コスタ | ポルシェ | チーム1位 |
DSペンスキー | ジャン=エリック・ベルニュ/ストフェル・バンドーン | DSオートモビルズ | チーム2位 |
ニッサン・フォーミュラE | サッシャ・フェネストラズ/オリバー・ローランド | ニッサン | チーム5位 |
マセラティMSG | マキシミリアン・ギュンター/エドアルド・モルタラ | マセラティ | チーム6位 |
ジャガーTCSレーシング | ミッチ・エバンス/ニック・キャシディ | ジャガー | チーム3位 |
日本人ドライバーと日系チームの存在感
フェネストラズとニッサンの挑戦
日産は日本メーカーとして唯一フルワークス体制でフォーミュラEに参戦しており、東京E-Prixでは最も注目されるチームの一つです。サッシャ・フェネストラズは日本のスーパーGTでも活躍経験があり、日本のファンにもなじみ深いドライバーです。
市街地での国産技術のアピール
電動パワートレイン、エネルギー回生、AI制御ブレーキなど、日本の技術を体現するニッサン車は、FIVB男子ネーションズリーグ2025 日本ラウンドのように、国産スポーツ×先進技術の象徴的な存在として注目を集めています。
エネルギー戦略と「アタックモード」の仕組み
レース中のエネルギー管理
フォーミュラEの最大の特徴は、電力の使い方に戦略性がある点です。各車両にはエネルギー制限があり、どのタイミングで出力を高めるか、どこでセーブするかが勝敗を分ける要素になります。
アタックモードとファンブースト
アタックモードは、所定のゾーンを通過することで一時的に出力をアップさせるシステムです。また、ファン投票によって選ばれたドライバーは「ファンブースト」を使用でき、後半の攻防で武器となります。
レースフォーマットとポイント制度
イベント構成
東京E-Prixは、午前中のフリープラクティス、午後の予選、夕方の決勝という構成です。1日完結型のため、観戦者も気軽に1日でレースのすべてを体験できます。
ポイント付与とランキング制度
決勝の上位10名にポイントが付与され、ポールポジションとファステストラップにも加点されます。シーズンを通してのランキングに影響を与えるため、1戦1戦が非常に重要です。

チケットと観戦エリアの詳細
購入方法と価格帯
公式フォーミュラEサイト、各種プレイガイド(ぴあ、イープラスなど)から事前予約が可能です。スタンド席、立見、プレミアムゾーン、ホスピタリティラウンジなど、価格帯は2,000円〜50,000円超となります。
おすすめ観戦エリア
コーナーの立ち上がりやアタックモードゾーン付近は迫力満点で、初心者にもおすすめです。また、家族連れには座席付きで日陰のあるスタンド席が人気です。
会場アクセスと周辺施設
公共交通機関でのアクセス
東京ビッグサイト、有明アリーナ周辺はゆりかもめ・りんかい線が便利です。大会当日は臨時シャトルバスや歩行者用導線の整備も予定されています。
観戦以外の楽しみ方
会場周辺には、アクアシティお台場、チームラボボーダレス、温泉施設などが集積し、家族や友人と1日中楽しめる環境です。国際大会としての都市魅力はF1やVNLイベントとも共通しています。
ファンイベント・Eビレッジ・体験コンテンツ
Eビレッジとは?
Eビレッジは観戦チケットがなくても入場可能な無料エリアで、フォーミュラEの魅力を体験できる展示・体験ゾーンです。試乗体験、VRシミュレーター、電動キックボード試乗など、モビリティに触れられる内容が充実しています.
子ども・初心者向けの企画
ミニレース体験、ステージイベント、選手とのフォトスポットなど、子どもや初心者が楽しめるイベントが多数開催されるため、誰でも参加しやすい雰囲気が魅力です。
配信・中継・デジタル観戦体験
日本国内での放送状況
J SPORTSやBS日テレなどがレースの中継を予定しており、決勝はライブ放送、その他はハイライト形式で展開される可能性があります。テレビだけでなく、スマホでも視聴可能です。
オンライン配信と多視点観戦
公式アプリ「Formula E Live」やYouTube公式チャンネルではマルチアングル配信や予選ライブが可能で、臨場感ある観戦体験が可能です。AR/VRによる新技術も導入され、デジタルとの融合が進んでいます。

環境技術と都市型モビリティの融合
カーボンニュートラルなレース
フォーミュラEはFIAが認定する「カーボンニュートラル」なレースであり、再生可能エネルギーによる充電、エコ素材の使用、廃棄物ゼロ施策などが徹底されています。
スマートシティ実証と社会実装
東京E-Prixは、電動車両、都市交通、インフラ管理、再生可能エネルギーとの接点を活用したスマートシティ実証の舞台でもあります。観戦者は未来の都市像を直接体感できる貴重な場となります。
よくある質問(FAQ)
フォーミュラE 東京E-Prix 2025はいつ開催されますか?
2025年3月29日(土)に東京都江東区・有明エリアで開催されます。予選から決勝までが1日で完結するスケジュールです。
会場はどこですか?
東京ビッグサイト、有明アリーナ周辺の特設市街地コースが使用されます。ゆりかもめやりんかい線でのアクセスが便利です。
チケットはどこで買えますか?
公式フォーミュラEサイトやプレイガイド(ぴあ・イープラス)で販売されており、一般席からVIP席まで多様なチケットが用意されています。
観戦初心者でも楽しめますか?
はい。体験ブースやファンイベント、解説付きエリアなどがあり、ルールを知らない方でも楽しめる構成になっています。
天候による中止はありますか?
基本的に雨天決行ですが、台風や雷など極端な気象条件の場合は主催者判断により中止または延期されることがあります。
日本人選手は出場しますか?
2025年時点ではサッシャ・フェネストラズが日産チームから出場予定で、日本モータースポーツに縁のある選手として注目されています。
子ども連れでも安心して観戦できますか?
ファミリー向け観戦エリアや休憩スペースが用意されており、トイレ・ベビーカー対応設備も整っています。
グッズや食事は会場で買えますか?
はい。公式グッズショップ、飲食ブース、限定アイテムの販売エリアが併設されており、観戦以外も楽しめます。
会場内に再入場はできますか?
基本的には再入場可能ですが、再入場には専用リストバンドや再入場券が必要な場合があります。事前に確認が必要です。
車での来場は可能ですか?
周辺に一般駐車場は少なく、公共交通機関の利用が推奨されています。シャトルバス運行も予定されています。
どんな服装がおすすめですか?
動きやすく、防寒・防風機能のある服装が最適です。市街地コースは風が強く感じられる場所もあるため、春でも注意が必要です。
当日券はありますか?
前売りで完売した場合、当日券の販売は行われない可能性があります。事前のオンライン予約を強くおすすめします。
中継や配信はありますか?
J SPORTSやBS日テレの放送に加え、公式アプリやYouTubeでライブ配信やリプレイ映像の視聴が可能です。
音は静かですか?
フォーミュラEの車両は完全電動のため、F1に比べてエンジン音は非常に静かです。モーター音やタイヤのきしむ音が印象的です。
来年以降も東京で開催されますか?
東京都とFIAは複数年契約を締結しており、少なくとも数年間は東京E-Prixの継続開催が予定されています。
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